カードキャッシングを複数持つのは良くないのでしょうか
よく、「多重債務者」という言葉が、マイナスイメージで使われていますよね。
多重債務者、いわばカードキャッシングを複数持つ事は良くない事なのでしょうか?
もし、失業して家賃が払えないだとか、給料日が近くてお金がないのに事情があって、急遽新幹線に乗って実家に帰らないといけない。など不測の事態に陥った時のために、カードは複数持っていた方が何となく安心。という気がしてしまいます。
あまりに短い期間で、色々な企業にカードを作ってくれと申し込むのは良くない。とも聞きますが、具体的にはどういった事があるのでしょうか?
断られ続ける事や、短期間で多くの企業に申し込む事でマイナスになる
そうですね。仰る通り、生きていればいつ、何が起こるか分かりません。
普段から将来を見据えて貯金している人でも、職場が倒産して突然失業してしまう。といった場合もあれば、不景気でお給料が何割か減ってしまう場合もあります。
それに、親戚や友人の冠婚葬祭も、急に知らされる事が多いですよね。
不安はつきものだと思います。ところで「カードキャッシングを複数持つ事は、いけない事なのか?」という件ですが、実際のところどうなのでしょうね?
色々な説はあります。その前に、カードキャッシングを複数持つ。という事は、複数の企業に借入の申込みをする。という事ですよね?
実は複数の企業に短期間のうちに借入の申込みをする。というのは、思いのほかトラブルのもとになりやすいのです。
まず、金融機関に借入の申込みに行った時、最初に何があると思いますか?金融機関が質問者様の信用情報を照会し、貸付をしても良い人かどうか?という判断をして審査結果を質問者様に伝えます。
が、この時に見る信用情報に、実は「他社に借入を申込みに行った」という事実も記録として残ってしまうのです。
ちょっと意外だったのではないでしょうか?「申し込んだだけだから、まだ借りたり審査に落ちた訳じゃないから、別に記録に残らないし大丈夫」と思いがちですが、実はそうではないのです。
そして念の為、という不安から複数の企業に短期間に申し込んでしまった場合、金融機関は「どうしてこの人は、短期間のうちに複数の企業に申し込んでいるのだろう?お金に困っているのではないか?」と不安になってしまいます。
(⇒複数のキャッシングを利用した時の対処法)
そして不安になった場合、金融機関は審査の結果「貸付は出来ません」という判断を下してしまいます。
そして複数の企業から断られた結果も信用情報に残るため、「多くの企業から断られる人だから、何か問題があるのでは?」とマイナス印象がついてしまうのです。
また、現在では総量規制の都合上、年収の3分の1を超える借入は出来ません。
そのためカードキャッシングを複数持つと言っても、年収の3分の1を超えてしまった時点で他の会社からも借入は出来なくなってしまうのです。
そして複数の企業から借入をしていると、1社1社での借入額が小さい場合もあり、全体でいくら借りているのか?借入額の管理も甘くなってしまいがちです。
そして返済日も会社によってバラつきがあるため、月に何度も返済日が近付くたびに、お金を用意しないといけません。
だからカードキャッシングを持つよりも、絞って1社のみで借入をする。
やむを得ず複数持たざるを得なくなり、多重債務になってしまった場合は、おまとめローンにして一本化する。など、借入の整理が必要になります。
【参考ページはこちら】
多重債務者はおまとめローンも無理?
複数のカードキャッシングよりおまとめローンが便利です
消費者金融、そしてクレジット会社などからキャッシング・クレジットを行い、計画的な返済もできない状況に陥る方は少なくはありません。
そうした借金に対しての救済措置としては、自己破産や任意整理などの債務整理がありますが、どこまでが整理の対象となって、どこまでが今後の社会生活での弊害が起こるのかというのはそれぞれの債務整理の種類によって異なってきます。
また、それらは金融事故と扱われるため、借金をしていた金融機関が所属する情報機関に事故内容が記載され、いわゆるブラックリストと言われるものですが、その事故記載があるとローンができないや、保険が入れない等といった弊害が出てきます。
しかし、その事故記載も数年で消えますので、その後は通常の生活に戻る事ができます。
しかし、そうした方は殆どが多重債務に陥っている事があり、その多重債務から、ヤミ金といわれる未登録金融業者などから借金を行うと、その業者仲間へリストが廻り借金の強要や違法な利息、そして取立てなどで追い込まれる事があるのも事実です。
そうした中で、多重債務者は複数の金融機関からのカードキャッシングやクレジットなどを行っていますが、その複数にまたがる金融機関の借入金をひとつにまとめる、おまとめローンというシステムが出てきました。
これは、カードキャッシングを行っていく中で、ひとつの金融機関でのローンとして合理的に返済する事を目的に出てきた金融商品で、そのローンで多数の金融機関への返済を行い、そしてその1金融機関でのローンの返済を行う方法です。
(⇒おまとめローンの探し方を教えて!)
また近年のとりわけ銀行では、クレジット機能とキャッシング機能の二つの機能が付いたカードが主流となってきています。
両機能の付加により、限度額に関しても複数の金融機関の合計よりも抑える事ができますし、何よりも返済計画が立てやすい事がメリットとして挙げられます。
そうしたカードは銀行だけではなく、流通業界においても独自のカードを作りその店舗でのクレジットでお買い上げの時にはポイントが付くなど、様々な工夫がされています。
また、ネットバンキングなども出てきており、さらにこうしたカードの利便性があがってくるでしょう。