キャッシングの複数利用は、やってはいけないことなのですか?
カードローンのカードをたくさん持っていて、祖父に叱られました。
いろんな金融機関のカードローンを持つことが仲間内で流行っていて、僕は5枚持っています。中には7枚のカードローンを持っている友達もいます。
実際にキャッシングしているのは10万円程度で、ほとんどが持っているだけで使っていません。
祖父には、友達に自慢するようなつもりで、カードを見せてしまったんですが、多重債務者になるから止めろといわれました。カードローン自体は悪いとはいわないが、ひとつにまとめておけと注意されました。
でも、僕は、キャッシングする額については注意しているので、多重債務者になる危険はないと思っています。
計画的に使うとしても、複数のカードローンは、やってはいけないことなのですか?
カードローンは1枚にして出来るだけ増額するというのがお得です
おっしゃるとおり、複数のローンカードを持つことは、それ自体悪いことではありません。計画的に使うのであれば、特に危険なものでもありません。
でも、無計画に使い始めることが無いとはいえませんから、おすすめできることでもありません。
なにかの理由で気分が不安定になれば、ついつい、手持ちのカードのすべてを使い切って、気晴らしにしてしまうなんてことも、無いとはいえません。
そんなときでも、ひとつのカードローンにまとまっていれば、キャッシングの現状も把握しやすいので、最悪も状況にはなりにくいものです。
わたしも、カードローンは1つか、せいぜい2つを残して、他のカードは解約してしまうことをおすすめします。
カードローンを1枚にすることをおすすめするのには、実利的な理由もあります。金利を低くできるのです。
カードローンの金利は、利用限度額で決まってくるというのが一般的です。利用限度額が高くなるほど、金利は低くなります。
利用限度額を上げるためには、増額を申込めばよいのですが、増額には新たに審査が必要となります。
増額の審査では、他社借入額があればその分不利になりますし、他社契約数が多いことも不利になります。
たくさんのカードローンを持っていれば、増額の審査には通りにくくなるということです。増額して金利を低くするということが出来ません。
たくさんのカードローンを持っていれば、余程の高所得者でもない限り、ひとつひとつのカードの利用限度額は小さいはずです。
従って、ひとつひとつのカードの金利は高いはずです。
カードローンの金利は、5%~18%といったように、下限金利と上限金利で示されるのが一般的ですが、たくさんのカードローンを持っている場合は、たいていは上限金利になっているはずです。
増額していなければ、たぶん18%程度の比較的高い金利でキャッシングしているのではないかと推測します。
増額していけば、平均的な条件のかたであれば、10%程度までには低くできると考えられます。
複数のカードローンの審査に通っているかたであれば、それほど条件の悪いかたではないはずですので、ひとつに絞って増額を申込めば、審査に通る可能性が高いです。
普通のカードローンの審査と違い、利用限度額増額の審査には、利用状況も重視されます。
他社のカードローン利用がマイナスであることは、上で述べたとおりですが、それ以上に、増額しようとするカードローンの利用状況が、審査に影響します。
何度も繰り返し利用されていて、返済の延滞などが無ければ、大きなプラス材料です。逆に、利用実績が無かったり、利用されていても返済の延滞があればマイナス材料となります。
ただし、1回程度で短い期間の軽微な延滞であれば、あまりマイナスにはなりません。
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キャッシングの複数利用をすることでのトラブルは?
キャッシングというのは、無担保で保証人をつけずに借り入れをすることができます。
また、使い道は基本的に自由で、生活の用途であれば特に限定されずに何にでも利用することができますので、生活費が不足したとき、ほしいものができたとき、旅行したいと思ったとき、外出先で飲み代などが足りなくなったときなどいろいろなシーンで活用されています。
一般的に、キャッシングに申込むのは大体一社のみですが、気軽に借り入れを繰り返していると、そのうち限度額いっぱいまで借り入れが膨らんでしまうことがあります。
このような場合、増枠に対応してもらうというのも一つの方法ですが、増枠の申し込みでも審査を受ける必要がありますので、もっと手軽に別の業者から借り入れをするという方法を利用している人も少なくありません。
キャッシングの複数利用自体は、特に問題はありません。
きちんとそれぞれの業者に返済することができるのであれば、2~3社の借り入れを平行している人というのも少なくはありません。
しかし、深く考えずに複数の業者から借入れをした場合、返済金額はこれまでの比ではなく大きなものになってしまいます。
その結果、毎月の支払いができなくなって、さらに他社からの借り入れを利用しようとする傾向があります。
こうなると、借金は増えていくばかりで減らすことはかなり難しくなりますので、近年では利用者の年収に応じて融資の上限を決めている総量規制という制度によって、一定額以上を借り入れた人は、他社から借り入れができないようになっています。
しかし、結果としてこれによって支払いが滞ってしまうと、ブラックとして扱われることになり、数年間は新たな借り入れはもちろん、ローンも組めなくなり信用のない状態になります。
引き返せなくなる前に、借金が支払えなくなったと感じたら、傷が浅いうちに早めに弁護士や司法書士の元へいって、生活を立て直すための手続きを検討した方がよいでしょう。