せっかくおまとめローンにしたのに借りたとこから追加借入OK?
月々の返済では利息分ですら返せない状況だったのですが、おまとめローンでまとめてもらったら、同じ返済額なのに、借入残高が少しづつ減るようになりました。
ボーナス月には多めに返済したりもしているので、今ではかなり減ってきています。
おまとめローンにしてからは、ずっと禁欲生活で、新たな借入はしていませんが、そろそろ、少しくらいなら緩めてもいいかな、と思っています。年に1度の旅行ぐらいは許してもらいたいです。
そろそろ新たなキャッシングを始めようと思っています。もちろん、今度は、借りすぎに注意して計画的にやります。
ただ、おまとめローンを契約するときに、他の金融機関から新規借入をしないことを条件にしていて、調べてはいませんが多分契約書にもそう書かれているので、どうしたものか悩んでしまいます。
それに、せっかくおまとめローンでまとめたのに、また複数のところから借りてしまうのには、なんとなく抵抗もあります。
他の金融機関から新規借入をしないことが条件ということは、おまとめローンを契約した金融機関からなら良いと思っていいものでしょうか?
その金融機関に相談すればわかることだと思いますが、その前に、常識的なところが知りたくて、質問させていただきました。
借入残高が十分減れば、おまとめローン以外の追加借入はOKです
借入残高が十分減れば、おまとめローン以外の追加借入は可能ですし、やってはいけないような悪いことでもありません。借入残高が十分に減れば、というところがポイントです。
借入残高が十分に減っていないのに追加借入をすることは、もしそれが可能であったとしても、やってはいけない危険なことです。多重債務者に逆戻りしてしまうという危険があるわけです。
では、借入残高がいくらになれば十分に減ったといえるかというと、年収の4分の1から5分の1程度になったときだと、私は考えています。
少なくとも、まだ年収の3分の1程度以上の借入残高が残っているようであれば、十分に減ったとはいえません。
年収の3分の1程度の借入残高がある状況で、新たな借入を行えば、多重債務者になる可能性が高くなるというわけです。
ちなみに、多重債務者というのは、単に複数の借入をしている人を指すのではなく、複数の借入をしていて、利息分以上の返済が出来なくて借入残高が雪だるま式に膨らんでいく人のことを指します。
質問されたかたのおまとめローンでまとめる前の状況が、まさにそれに当たります。言うまでもありませんが、そこに戻ってはいけません。
もし、借入残高が十分に減ったのであれば、新たな借入をしても良いのですが、借入先はおまとめローンを契約している金融機関からとするのが安心でよいと思います。
おまとめローンの返済で延滞などしていなければ、プラスの利用実績が既にあるということで、追加のキャッシングの審査も通りやすいのではないかと思われます。
おまとめローンによっては、はじめから追加のキャッシング枠が設けられている場合もありますので、確認してみるとよいです。
利用限度額が決まっていて、おまとめローンの借入残高がその利用限度額を下回れば、それ以降はカードローンと同じように使えるものもあります。
これであれば、キャッシングが複数になることもないので、借り過ぎのリスクも低いといえます。
他の金融機関に追加借入を申込むのは、不可能というわけではありませんが、あまりお勧めできません。
他の金融機関でも、おまとめローンの返済中であることはわかりますから、その分審査には慎重にならざるを得ません。他の金融機関では、審査に落ちる可能性が高いとみたほうが良いです。
【参考ページはこちら】
複数キャッシングを自動でおまとめするには?
おまとめローンにしたのに借りたを避ける意識改革とは
多重債務に苦しむ方にとっておまとめローンは大変有効な手段です。
ただし、おまとめローンを有効なものにするためには大事な約束があります。
それはまとめたローン以外の消費者金融の口座を解約するということです。
ひとつにまとめたローンのおかげで空いた分の借入額を再び利用してしまったのでは更なる多重債務に苦しむことになってしまうからです。
おまとめローンにしたのに借りたということのないように、おまとめローンのメリットを知り、有効に活用するための借り入れに対する意識の改革が必要になります。
おまとめローンのメリットを考えますと、返済日を減らすということがあります。
複数の借り入れを抱えていると、いくつかの返済日を気にしながら生活をしていかなければなりません。
でも、おまとめローンで複数の借り入れを一本化することで、返済日を減らすことが出来るようになります。
月に一度の返済日を意識して資金計画をし、返済できるというのは気持ちも前向きになり、返済に対する目標がはっきりとするというメリットがあります。
多重債務の頃よりも精神的な負担も軽くなりますので、こうしたストレスの軽減はおまとめローンの大きなメリットです。
また、おまとめローンで借り入れを一本化することで、利子分を減額し返済総額を減らすこともできるのです。
借入というのは小口の借り入れを複数持っているよりも、同じ額の大口の借り入れ一つを持っている方が、利子が少なくて済むのです。
こうしたまとめることによる利子分の減額というのもおまとめローンのメリットです。
ただしこうして借り入れをまとめたことにより、今まで返済してきた分の消費者金融の枠が空くことになります。
せっかく一本化したのに、再びこの枠を使って借金をしてしまうと、今までよりももっと多額の借り入れをしてしまうことになるでしょう。
そのため、おまとめローンにしたら、そのほかの消費者金融は解約してしまい、再び借り入れできないようにすることが、完済に向けてのポイントとなるのです。