おまとめローンで家を買えるかが気になっています

おまとめローンを希望している40代男性です。すでに結婚はしているのですが、家内から家をおまとめローンにまとめるような形で買えないか?と聞かれていて困っています。

また、借金が多くて困っているわけではなく、無理にそのようなローンを組む必要がないので困っているのです。

家内は、将来的に金利が低くなるのでまとめてみては・・・といっているのですが、これってネットなどで言われているほどに利点がある行為なのでしょうか?

また、現実的に見て借金額が500万円で、カードローンが2件50万円となっている40代男性が、さらにおまとめローンまで利用できたりするものでしょうか?

なにかしらのリスクがあるのであれば利用を控えたいので、できればネガティブな面についてでアドバイスを優先させてください。

デメリットのほうが多い場合が多いです

まず、おまとめローンをどうして利用されているのかが気になりますが、金利については0.5%前後で引き下げされるローンプランもある・・・というだけです。

時折、2%も金利が下がったというクチコミがあったりしますが、それは長く使っているだけでなく、カードローンだけで300万円以上の利用があるなど、かなり限定的な利用をされている人の話となっていますので、かなり現実的ではない話となっているのです。

過去においては景気の良い時代がありましたので、奥様が思われているおまとめローンというのは昔のローンプランではないでしょうか?

過去においては、住宅ローンと抱き合わせる形で販売されている金融商品が確かにありました。

具体的なものでは、不動産金利優遇ローンとされているものですが、数年ほど前にサービスについては終了しています。

今でも対応している銀行があったりしますが、実際は信用金庫などでそのようなタイプのローンが組めるケースもあるというだけです。

次に、他のネガティブな面について案内していきます。おまとめローンで家を買えるようになってしまった場合ですが、毎月の借金額については跳ね上がると思っておいてください。

というのも、新規でローンされるものについては金融商品ごとで金利が定まっているからです。

人によっては、借りなくてもいいローンなのに、銀行が貸してくれるからで借りる人もいますが、ローンは総額に対して利息が発生するようになりますし、そのような状態では金利が安くても使っていないはずなのに利息だけはたまっていくようになります。

あまりメリットのようなものはないと判断していいでしょう。

【参考ページはこちら】
おまとめローン探しはここがおすすめ

おまとめローンで家を買えるか?と聞かれたら

テレビCMで銀行のおまとめローンの紹介をしていますので、「おまとめローン」という言葉をご存知の方は多いのではないでしょうか。

このローン商品が企画された背景には、消費者金融の存在が大きな影響を与えています。

消費者金融などの貸金業者は、消費者(個人)を対象にした信用貸付けを仕事にしています。

いわゆるカードローンのような商品で、担保や保証人を必要としないかわりに、設定金利が高いことが特徴のローンです。

利用には審査がありますが、年齢制限と安定した収入が基本条件となっており、安定した収入には雇用形態を問いませんのでアルバイト雇用・パート雇用などの方でも利用できます。また、資金使途を問わないのも特徴の一つです。

急な資金調達に便利に利用出来るため、カードローンの利用者は急増し、簡単に利用出来るので複数のカードローンを利用する人も増えてきました。

おまとめローンは、複数のローンを抱えた人を対象に、一つのローンにまとめることで返済にかかる負担を軽減することを目的に開発されたものです。

おまとめローンのCMを見て、おまとめローンで家を買えるか?と考える方がおられたら、買えるか?買えないか?ではなく、家を買うためには家を買うために開発された「住宅ローン」があることを思い出して頂きたいと思います。

ローンにはそれぞれ目的に合ったものがあります。それぞれ用途に合わせてメリットが享受できるような仕組みで作られていることを思い出してください。

住宅ローンは、最高35年の返済期間が設定できます。それは、ローンを組む金額が一般のローンとは比較できない程高額だからです。

一方、銀行のおまとめローンは多重債務者の完済を目的に作られていますので、返済期間はそれほど長く設定されていません。

例えば、東京スター銀行のおまとめローンの返済期間は最長10年です。また、金利面でもおまとめローンと住宅ローンでは雲泥の差があります。

仮に、おまとめローンを利用して家を替えたとしても、メリットは一切無いといえるのではないでしょうか。

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