昔、都内をふらふらと散歩していた時、おまとめローンを大々的に宣伝している銀行を見つけ、非常に強い衝撃を受けました。

当時私は家賃が払えず、度々消費者金融でキャッシングのお世話になっていました。

また、学生時代は友人に誘われて断れず、30万円のエステのローンを組んで3年間かけて支払った経験もあります。

だから「お金を借りる」という事が珍しいという認識はなかったのですが、多重債務者。

つまり、おまとめローンを必要とする人がそんなに世の中には多くいるのだろうか？という疑問を少なからず持ったのです。

そこで、気になっている事があります。おまとめローンの宣伝を大々的にしているところは、よく「金利が下がる事」や「返済が月一度だけになる」という事を謳っています。

メリットはよく聞きますが、逆に「おまとめローンを利用する事によるデメリット」というものはないのでしょうか？どうしても気になるので教えて下さい！

おまとめローンならではの落とし穴もある

おまとめローンですが、実際メリットが大々的に謳われている印象を受けますね。

でも、質問者様の仰るとおり、何事にも表と裏の部分があります。

それは、おまとめローン以外でも、何に対しても言える事です。

さて、おまとめローンを利用する事によるデメリット。という事ですが、具体的には次のような物が挙げられます。

まず、おまとめローンのメリットですが、「借入額が上がることで金利が下がる」「バラバラに借りていたが、会社によって金利が異なるので同じ金額を同じ金利で返済する事が出来る」という事がよく宣伝されています。

でも、この金利の部分が実は曲者なのです。というのはまず第一に、現在借りている各社よりも金利が安い会社を見つける事。

そして、第二にその会社の審査に通る必要があること。この2点をクリアーする必要があります。

つまり、「金利が下がる事」が第一前提でないといけないのです。そして、おまとめローンの申し込みをする前に、一度立ち止まって考えて欲しい事もあります。

あなたが今抱えている借金は、それぞれあと何回で終わるのか？という事です。

例えば4社から借りていて、契約や借入をした時期がそれぞれ違うとします。

その中で、一番古いA社への返済が、あと数回で終わるとします。そしたら少なくともA社とは現在の金利のまま、あと数回が終われば返済から解放されるのです。

しかし、おまとめローンだと「もうすぐ返済が終わるA社」での借入額も、他の3社も全てひっくるめて合算した金額を返済していく事になります。

もしA社の金利が元々低くて、このまま返済すれば一番安い金利で返済できたのに。と思うと、何だか損をした気分になりませんか？

また、返済期間も延びてしまうため、利息の支払いをする期間も長くなってしまいます。

利息を支払う期間が長くなる、という事は、元金よりも総額が高くなってしまう可能性がある。という事です。

だからおまとめローンを利用する場合は、おまとめした結果の総額が、おまとめ前よりも安くなる事。これが重要です。

目先の楽さを求めるよりも、長い目で見て得をするか損をするか。これを見極められる人が、おまとめローンを利用するのに相応しいと言えるでしょう。

【参考ページはこちら】
おまとめローン審査に通りやすい会社を教えて！