たくさんのカードローンでキャッシングしているよりも、それをまとめてしまって、ひとつのカードローンでキャッシングした方が良い、ということは、なんとなくわかるような気がします。

でも、具体的な理由が何かといわれるとよくわかりません。カードローンをまとめることのメリットは何なのか教えてください。

カードローンをまとめると金利が下がり管理がしやすくなります

カードローンをまとめることのメリットは、金利が下がることと、管理がしやすくなることです。

たくさんのカードローンを持っていると、その分、借りられる額が大きくなるように思えるかもしれませんが、実際にはそうではありません。

荒っぽい言い方になりますが、借りられる額は、年収の３分の1までです。消費者金融や信販系金融などノンバンクに適用される貸金業法では、総量規制として、年収の３分の１を超える貸出を制限しています。

たくさんのカードローンを持っていても、そのカードの利用限度額合計は、年収の３分の１以下でなければいけないことになります。

なので、たくさんのカードローンを持っていれば、ひとつひとつの利用限度額は小さくなってしまいます。

ひとつひとつの利用限度額が小さくても、利用限度額合計が同じなら、借りられる額が同じということで問題ないようにみえますが、実は、大きな損をすることになります。

個々のカードローンについていえば、カードローンの金利は、利用限度額が小さいほど高くなってしまうからです。

利用限度額５０万円のカードローン４つで借入れるのと、利用限度額２００万円のカードローンひとつで借入れるのでは、金利が５％程度違ってきます。

カードローンをまとめることの第一のメリットはこれで、金利が低くなるということです。

もちろん、始めの申込から利用限度額２００万円のカードローンの審査に通るのは大変なことですが、利用限度額５０万円から始めて、利用実績を積むことで増額していけば可能です。利用限度額２００万円は年収６００万円の人を想定して例示したわけですが、年収３００万円の人であれば利用限度額１００万円として考えてください。要は、ひとつのカードローンにまとめていれば、年収の３分の１までは利用限度額を増額できるということです。

カードローンをまとめることの第二のメリットは、管理がしやすくなる、ということです。

たいしたメリットではないと思われるかもしれませんが、これは軽視できないメリットです。

管理しやすくなり、今どれだけ借入残高があって、来月いくら返済しなければいけないかがわかっていれば、それだけで、借り過ぎを防止できます。

特別に、「借り過ぎしないようにしよう」などと意識しなくても、借入残高を把握しているだけで、借り過ぎを抑制できるというのが、人間の面白いところです。

物事を定量的に把握するだけで、それが自然に改善されていくというのはよくある話で、工業製品の品質管理などでも、使われている性質です。

情報源を忘れてしまいましたが、心理学の実験でも、それが明らかにされています。

カードローンをまとめることには、二つの大きなメリットがあるわけですが、ひとつのカードローンの利用限度額を、他をまとめられる額まで増額できなかった場合は、困ってしまいます。

年収の３分の１を超える貸出を制限する総量規制の影響で、どうしても十分な増額ができないケースがあります。

その場合には、おまとめローンというものが解決になることもあります。おまとめローンでは、総量規制の対象外となることがありますので、総量規制のために増額できない場合には、その代替案として考えることができます。

【参考ページはこちら】
おまとめローンの活用術を教えて！