いろいろな金融機関のカードローンを調べていると、千円単位でキャッシングできるとこを強調しているところがいくつかみつかります。でも、僕には、このメリットがピンときません。

１万円単位のキャッシングでも別に問題無いだろう、と思ってしまいます。千円単位でキャッシングできることのメリットを教えてください。

千円単位でのキャッシングは、無駄遣いを減らします

キャッシングを１万円単位ではなく千円単位でできるということは、人によっては、余分なキャッシングを減らすことにつながり、メリットとなります。余分なキャッシングを減らすことによって、無駄遣いが減ります。

人によっては、というのがポイントです。お金の使い方には、人それぞれ、癖やスタイルがあります。

普段財布の中に入れている現金の金額が１万円未満というスタイルの人で、財布に現金があるとついつい無駄遣いをしてしまうという癖があるという人を想定してみると、千円単位でのキャッシングのメリットがみえてきます。

後述しますが、こういった人は決して少数派ではありません。

たとえば、６千円くらいのお金が不足していたときにキャッシングで補おうとする場合、１万円単位のキャッシングでは１万円を引き出すことになります。

必要なのは６千円ですから、残りの４千円は財布に収まるわけです。

財布には普段よりも大きなお金が入っているので、財布の紐が緩んで、無駄遣いをすることになります。

もちろん、無駄遣いには良い面もあるので全面否定はできませんが、生活の遣り繰りの厳しい多くの人にとっては、大問題です。ですので、ここでは、無駄遣いは悪いこととして話を進めます。

もし、千円単位のキャッシングができれば、６千円の不足であれば６千円借りてそれをすべて使うので、財布には余分なお金が入らず、無駄遣いにもつながりません。

千円単位でキャッシングが４千円の無駄遣いを防いだということになります。

ただし、これは、普段財布の中に入れている現金の金額が数万円という人で、財布に大きなお金があっても別に無駄遣いはしない人にとっては、どうでも良い話です。

また、多少の無駄遣いは、日本経済にとっても、人生を豊かにする上でも必要だと考える人にとっても、どうでも良い話です。でも、多くの人にとってはどうでも良い話ではありません。

多くの人にとっても、といったのには、統計上の根拠があります。あるデビットカードに関連する機関が、普段財布の中に入れている現金の金額について、５００名のアンケート調査の結果を公開しています。

この結果をみると、普段財布の中に入れている現金の金額の平均値は、１万６千円ほどとなっています。

平均が１万６千円と聞くと、やはり、普段財布の中に入れている現金の金額が１万円未満というスタイルの人は、少数派か、と感じてしまいますが、実態はそうではありません。

実際にヒストグラムで確認してみると、５０００円未満の人が２０％、５０００円以上１万円未満の人が２３％で、トータル４３％の人が、普段財布の中に入れている現金の金額が１万円未満というスタイルだ、ということがわかります。決して少数派ではありません。

つまり、多くの人にとって、千円単位のキャッシングは、１万円単位のキャッシングにくらべて、無駄遣いを減らせる良いキャッシングだということです。

多くの人にとっては、メリットのあるキャッシングといえます。

ただ、千円単位のキャッシングは、いつでもそうではないというのが難点ではあります。

千円単位のキャッシングでも、そもそも１万円札しか扱えないATMで引き出すときには、当然、１万円単位になってしまいます。

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